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2013.09.11

ピカピカの未来に向けて

10日、九州国立博物館(福岡県太宰府市)
日中未来の子ども100人の写真展覧会」が開幕した。
 
       
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Dsc03136
 
(写真展公式サイト)
 
(Facebook)
 
 
上海、北京、福岡、東京と4都市を巡回して開催されるもので
第3の開催地として、この日無事にオープン。
 
Dsc03018
 
 
この写真展の発起人は、三宅玲子さんという熊本県出身の
北京に在住するフリーライターである。
 
普段は、AERAという全国誌にも企画・寄稿する才色兼備の素敵な方だが、ちょうど1年前の尖閣国有化に関わる一連の騒動を観て、これは長期化するかもしれない一大事だと直感する。
 
Dscn2993
取材中の三宅さん。僕が中国で支援しているプロジェクトをAERA誌の取材でわざわざ天津まで現地取材してくれた(2010年10月)。この時の同行カメラマンが、今回の写真展で中国側の撮影を担当してくれた張朋君だ。
 
 
そこで、今こそ自分たちに出来ることは何かと立ち上がり
日本と中国の合計100人の子供たちの写真を集めて
展示会を開いたのである。
 
Dsc02913
 
三宅さんの呼びかけに
多くの若者を中心とする元気な人たちが集まり
四都市をリレー開催してつなぐという夢が実現した。
 
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上海、北京では大きな反響を呼び、
来場者は、上海では500人を超え、
北京では1500人に達したという。
日中の主たるメディアすべてが取材するほどの反響ぶりだった。
 
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初日も大勢の小中学生や若い女性、報道関係者の来場が
    
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日本の小学生も先入観なく中国の子どもたちの絵を見れる。日本とは違ったタッチに驚いていた
 
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ひとりの日本人女性が、
中国で発した火の粉が燎原に拡がるごとく
同じ思いを持つ両国の人たちが立ち上がった。
 
互いにもっと両国のことを知ること。
 
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日本人のほとんどが中国に良い印象を持たないという最悪のこの時期に、敢えて日中両国の相互理解の深化を提起したのである。
 
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僕は、三宅さんをはじめ、真剣に取り込もうと行動を起こした
福岡チームの皆さんの志に心打たれ、そして深く共感した。
 
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実行委員会の皆さんの行動力、熱意には脱帽です。ご苦労さまでした
 
 
とかく理想や夢というものは、「現実的であれという常識」に
時にかき消されてしまうことがある。
 
まさに、今こそ立ち上がるべき天の時。
 
 
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アンカーの東京も含め、それぞれがおよそ1000キロ等しく離れている四都市が、眼には見えない温かな気持ちと大人の態度を全土に発信し、次の世代が協力して、両国あるいは地球の安寧に寄与する環境を整えるべきだと考える。
 
    
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両国の子供たちの無垢の表情や態度を見るにつけ、
大人であるはずの僕らが、人間としてのあるべき姿、そして
同じ東洋人としての原点を暗示してくれているかのよう。
 
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最右の漢詩は李白の「天門山を望む」だ。子供が書いたなんて信じられない。それにしてもこの詩は、この時、妙に僕の心に響いた
 
 
 
関心のある方は、ぜひ会場に足を運んで感じて頂きたい。
 
 
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※東京会場は、9月27日から30日まで芝・増上寺(12:00~19:00)で開催されます
 

2013.04.19

香港、台湾の人たちの縁起担ぎ(その3)

日本でお正月の食べ物といえば
真っ先に思い浮かべるのは「お餅」と
答える人は多いだろう。 
 
 
中華系の人たちも、旧正月には
年糕(ニェンガオ)と呼ばれる
もち米から作ったお餅を食べる習慣がある。 
 
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台北の南門市場にて
 
 
僕らは、お餅を食べるのは、
長~く伸びることから、長寿や成績が延びる
粘り強い人間になるなんて、子供の頃に暗示をかけられた記憶がある。
 
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中国でも「年年高昇」の年高と年糕が同じ発音であることから
やはりおめでたい縁起担ぎの食べ物として正月にもよく食べられる。
 
 
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台北の食材販売の老舗で見かけた台湾年糕
 
 
日本では丸餅、角餅、鏡餅程度しか形状の違いはないが、
中国では地方によって形も色も違うから面白い。
 
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中国には、寧波年糕や広東年糕、江南年糕など実に様々な形状をした餅がある
 
 
また一般には、野菜や肉などと一緒に油で炒めることが多く
あまり焼いたり、茹でたりして食べるのに出会ったことが無い。
 
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香港で食べた年糕を使った炒め物
 
 
文献によると、なんでも餅は3000年前のの時代からあるらしく
主に祭事の供物に用いられていたらしい。
 
 
そういえば、かつて雲南省や広東省で
餅つき用の臼と杵を観たことがある。
 
 
やはり米作と共に、西南中国から伝わった食べ物なのだろうか?
 
 
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歳末の福岡の風景
          

2013.04.02

春の突風も国境を越えて

昨日、花が散る話題をしたら

今日福島の友から、桜はこれからだってメールが入り、
少し話題が勇み足だったと恐縮することしきり。
 
 
花散らしの風といえば、
今年は西日本は、黄砂や花粉、
それに有害物質まで飛散しているから、
おちおち外にも出られない。
 
 
黄砂といえば本家は中国。
 
僕が1984年に北京に駐在していた時にも
この黄砂の洗礼を受けて
とても戸惑ったことを鮮明に覚えている。
 
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2010年撮影
 
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2006年撮影
 
大型台風並みの強風が吹きつけ、一瞬で視界を失い、呼吸も出来ず、立っていることすら出来ないのだ。 日本では到底体験できない。
      
 
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天津の街頭で   2010年撮影
 
 
黄砂は砂と書いても
その粒子は、ホコリ並みの細かさで
サラサラなんてもんじゃなく、
一度舞い上がったら天高く昇ってしまう勢いなのだ。
   
日本の常識や物差しでは、
ここでも正しく中国を観ることは出来ない。
     
 
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2009年天津
 
中国北部の春の風物詩。
女性が通気性のある色とりどりの布をスッポリと頭から被る。 
  
男女同権が強調された人民服の時代では、
唯一許されたかのような女性のオシャレ表現だった気がする。
 
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今の中国は厳しい自然に加え、
経済成長のツケも加わっている。
 
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各地で慢性的に起こる交通渋滞
 
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日中間でももっと大局観に立ち、
この吹き荒れる暴風を食い止める英知と勇気が求められる。
 
  
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真っ赤に染まるはずの東方紅も霞み始めた  踊り場の隣国
 

2012.12.16

タレ騒動勃発⁉

      
これから、今年最後の海外出張に出かけます。
 
帰国したら、このブログでまたお目にかかります。
 
 
 
さて、肌寒い香港で
もう一度、鍋料理を頂くことにしましょう。
 
 
ここは、尖沙咀(チムサアチョイ)イーストのビルの地下。
 
東来順」という清朝時代から続くイスラム料理店。
    
特に羊のしゃぶしゃぶ(刷羊肉)で世界的に有名な店の香港支店である。
  
   
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僕は1984年に北京に駐在していた頃、
外気が零下十数度、二十度の極寒の中で
何度も庶民の中に入り込んで食べた思い出の店なのである。
 
Dsc00281
2006年 北京の東来順で
 
 
当時は確か「東来順飯荘」と呼ばれていた記憶がある。
 
その東来順の味が、ここ香港で頂けると思うだけで
ワクワクする。
 
 
来た来た!
名物の羊肉の皿が。
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以前は寒い外気の下で、職人が包丁で凍らせたまま薄くスライスする技術がこの店のウリでもあった。
 
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室温に晒すと途端に脂身が溶けはじめるほど
 
 
とろけるような肉の食感や旨み、温かさなど、
食べた者しか堪能できないこの感激を、皆様もぜひ。
 
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初めて食べた厚切りタイプ  秀逸だった
 
 
 
僕のもうひとつの楽しみは
自分で調合する付けタレ。
 
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基本となるゴマダレ
 
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それに、ラー油、胡麻油、酒、醤油、黒酢、豆板醤などの調味料に、香菜、ネギ、ニンニク、唐辛子などの薬味を好みに合わせて自分で調合する
 
 
タレで思い出したのは、
今から約20年ほど前、京都西陣の旦那衆大勢を案内して
北京に行った時のこと。
 
 
当時は日本もまだ景気が良かったので
すごく元気で贅沢な団体ミッションであった。
 
 
冬の寒い時期だったので迷わず「東来順」に駆け込んだ。
 
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脇役となる具材は、淡白なものが僕は好き。あくまで羊肉の引き立て役だ
 
   
   
皆さん大喜びだったのはつかの間、だんだん機嫌が悪くなってきた。
 
 
出てきたゴマダレを見て旦那衆が皆、
    
ポン酢がなきゃ始まらない! 
ポン酢くらい準備しているだろう⁉
         
と大騒ぎになった。
       
 
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北京では木炭火力で、中央部の長煙突が特徴の鍋だ。香港店はビルの規制だからだろうか、IHだったが問題ない。画像は2006年北京
 
 
実は、中国ではあの酸味の効いたポン酢というものは存在していなかったのだ。
 
そりゃそうだ。
京都では、ポン酢は鍋料理には欠かせない。
 
 
しかたなく僕は、いろいろ中国の食文化を説明したり、
ダイダイやユズ、カボスなど調味用の酸味の柑橘は
中国では栽培さえされていない事実などを披瀝して
やっと矛を収めてもらったというスッパイ経験を思い出した。
 
 
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香港店のもう一つの名物、デザート点心。北京宮廷料理の系譜がうかがえる
 
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あっ! 小豆あんじゃなかった
 
 
当時(1980年代)僕は、ある大手食品メーカーと
ポン酢用の柑橘栽培地を中国じゅう探したのだが
組織的栽培地は見つからなかった。
日本から苗を提供しなくちゃいけないことを知って愕然とした経験があった。
 
日本式の梅干しにあう梅でさえ、
台湾では生産されていたが中国では皆無だった。
 
中国、台湾、香港ほか中華圏の人たちは酸味に対する感じ方が、日本人とは全く違うことを知っている人も多いだろう。
 
 
 
話を戻すと、その北京での体験以来、
僕は、団体さんの随行をする時、
味ポン酢とチューブ入りの練りワサビを持っていき、
サッと出すと、とてもとても喜ばれたものだった。
 
 
今ではアジアのどの都市に行っても
ポン酢もワサビも普通に売っている。
 
 
時代は変わったなあ。
 
 
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でも時代は変わっても、冬はやっぱり鍋が恋しい…。
                 

2012.09.21

現場が第一 荒れるアジアを12日間巡り、自らの原点に立ち戻った

            
またまたご無沙汰してしまいました。

ごめんなさい。
         

8日から12日間、急きょ台湾、香港、中国広東、マカオを回ってきました。

        
       
目的はもちろん反日の嵐に揺れるアジア各地で、ニッポンの地方の販路開拓現場の実情はどうなっているか、自分の目と耳と肌の知覚アンテナで感じるためです。

     
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普段はいつも穏やかな香港・ビクトリア湾も今回はとても荒れた
         
             

思えば、2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)が流行したときも、香港・台湾に向かう大きなエアバス旅客機の乗客はたった数人という体験から、2度の鳥インフルエンザ、靖国参拝、さらに、一昨年の中国漁船体当たり事件、昨年の原発風評など、それらの渦中にあって、いち早くサービス現場の実情を観ておくことが、少しでも元気ニッポン全国の仲間の皆さんたちへの参考に供したいとの思いからなのです。

(断っておきますが、私が触れるべき現場というのは、デモの様子や、流行病で野戦病院化した医療現場なんかじゃありませんので。絶対に近寄ってはいけません)

 

      
各地では様々ビジネス関係者、支援機関サポーターの皆さんの生の話を聞いたり、販売サービス、物流などの現場に行ったり、テレビや新聞などの現地報道などに浸りっぱなしになるのです。
      
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いよいよ神戸BEEFが香港上陸
          
      
だから、いくら現場のライブとはいえ、
一部の見聞や伝聞ということになりますから、これだって部分的な体験談に過ぎない訳ですけど。
           

中国、香港、台湾というと
とかく同じ中華系と一括りにされがちですが、
それぞれに反応や行動パターンが違います。
           

中国大陸が一番過激だと思われがちですが、
報道では香港が最も強烈でしたよ。
           

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香港の街頭で売られている英字紙
         

親日といわれる台湾でも
戦後史を観れば必ずしもすべてがそうではないことは理解できるでしょう。

      
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台北郊外でプロジェクトが始まる
     
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今回は残念ながら路地裏歩きの時間はゼロだった・・・。 台北・天津街で
       
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台北世界貿易センター展示場では次の展示会の準備が進んでいた

      
とはいえ、あれだけ過激な報道、散発的な事件があるにもかかわらず、消費者・生活者としての市民多数の消費行動は目立って変化していません。

      
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香港の中心街で行われたドラえもんのイベントには大勢の人でごった返した
       

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子供の笑顔をみると、今回は一際ホッとする

 

もちろんこれが国家や組織、イデオロギーとなると、まるで違う見方をしているのですから十分に注意しなければなりません。

 

海を超えると、様々な視点、価値観等が、多様に複合的に存在しているのです。

 

最近、円高や景気動向にばかり目を奪われていましたが
改めて海外でチャレンジする原点に立ち戻った感覚が鮮明に蘇り、背筋が伸びる思いがしたのです。
                       

2012.08.03

弾丸出張で大陸の距離感が全く変わった日

                                                             
最近、たまに一泊二日の海外出張をすることがある。
         

国際航空路線ほかアジアの交通インフラが発達した賜物だ。

    
先日もまた中国上海に一泊二日の弾丸出張を敢行した。
         

しかも今回は、上海だけでなく、浙江省杭州、江蘇省某市の
長江デルタ3都市を実質34時間で駆け巡る
超ウルトラハード強行スケジュールとなった。
    

福岡から上海まではわずか90分あまり。   

そのまま上海虹橋新幹線駅に直行。

    
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とてつもない広さの待合コンコースに、
とてつもない数の乗客が列車を待っている。
   

巨大中国。

  
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脅威と映るか、後進と映るか、
それとも市場と映るか、チャンスと映るか?

         
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あの事故からちょうど一年の新幹線(高速鉄道)に乗車し
わずか一時間足らずで杭州に到着。
         
    
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1980年代初めにプロジェクトで杭州に通っていた頃、
確か3~4時間かかっていたことを思うと
ほっぺたをつねりたくなるような信じられない速さだ。

      

しかし、駅に降りたら、雨模様も手伝って
タクシースタンドは長蛇の列。
     
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100人以上は並んでいた。
        

これも昔では考えられなかった光景。

     

世界文化遺産に指定され、万里長城クラスの
中国を代表する観光資源である西湖を横目に
ビジネスは時間との闘い。
    

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この日も水墨画のごとき絶景 -西湖
    
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その名も高き名料亭で打合せ。発祥とされる東坡肉(トンポーロー)など杭州名菜を一口も食することなく後にした…

      

ここで最も有名なレストラン「楼外楼」、
かつては杭州飯店と呼ばれた有名ホテル「シャングリ・ラ」で面談して
とんぼ返りで上海に戻る。

  
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新旧織りなす上海の外景
          

慣れた街とはいえ、毎日変わる外観にいつも戸惑うメガシティー。

   
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常態化した上海の交通渋滞

       

     
翌朝、専用車で江蘇省へ。

  
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場所も、目的も明かせないが、
今、世界で最も注目されているハイテク機器の成約調印に立ち会う。

  
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上海ガニで余りにも有名な地域ブランド「陽澄湖(ようちょうこ)を通り過ぎる

     

生産も消費も、そして技術レベルも中国が世界一という
まさに世界中が注目している分野の最前線事情について
どうして日本人は、マスコミを含め理解を深めようとしないのか?
            

領土問題も当然重要だが、
世界やアジアがどんどん変わっている現実から目を背けることの方が
もっともっと脅威である。
       

調印を終え、これから日本が望むも望まぬとも関わらず
漕ぎ出さねばならないグローバルビジネスの厳しさを噛み締める間もなく、上海経由で忍者のごとく帰国した。

     
    
日本との往復を含め、わずか2日間で
これだけの行程を走破し、
これだけの案件を処理する時代となった。

       

ニッポンは、日帰りでさえ行ける伸張アジアの真っ只中にいる。

    

この現実も忘れてはいけない。
            

2012.01.08

危急存亡のとき

              
前々回のエントリで、先月、成都にある武侯祠を訪ねたことを紹介した。

ここにはいくつもの歴史的遺産があるのだが、僕のお気に入りをひとつ案内しよう。
             
      

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中国四川省成都市にある武侯祠

   
    

中国の知識人や文化人らしき人たちがひと際集まって、眺めている石刻の墨跡がある。

     

南宋の武将「岳飛」の書による「前出師(すいし)の表」がそれだ。

   
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これは、227年に諸葛孔明が主君の劉禅に奉った上奏文で、
中国古典中の名文と称されている。

    

画像に出ているくだりの部分を読み下すと、
          

(臣亮言す)
先帝創業未だ半ばならずして中道に崩殂せり。
今、天下三分し、益州は疲弊す。
此れ誠に危急存亡の秋なり。
    

然れども侍衛の臣、内に懈らず、
忠志の士、身を外に忘るるは、
蓋し先帝の殊遇を追い、之を陛下に報いんと欲すればなり。(後略)

  
Dsc_7457
末尾にある岳飛の揮毫
  
          

不親切ではあるが語意は三国志の終盤部分を参照されることとし、

      

ここでは、日本でも広く使われている中国諺言である
危急存亡の秋(とき)」は、ここが出典であることを紹介しておこう。

      

      
      
いま、我が国は、まさに内憂外患、危急存亡の秋である。

  
(注:「秋」をあきと読まず「とき」と読むのは、穀物が実る時が農民にとって最も重要な時期であることから「大事なとき」という意味を強調するために敢えて秋の字を使ったものと言われる)

    

多くの元気な若者が、自分の信念を持ってドンドンと立ち上がって欲しいと
強く願わずにはいられない。

     

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僕が最も期待する農業経営者のひとりが遥々訪ねた蜀都で感慨深げだったのが頼もしく僕の目に映った。頑張れ。日本の若き英傑よ! 中国の地を我が庭たらんと駆け巡ることを祈る!!
          

2011.12.12

風向きの変化を感じた五都歴訪

             
この間、台湾、香港、四川省、浙江省、上海を廻ってきた。
     
    

10日間でこれだけだから、文字通り駆け足の出張だったが、
僕にとって極めておおきな意味を持つ旅だった。
          

  
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台湾ではいよいよ総統選・立法委員選挙戦が本格化してきた 様々な課題が炙り出される

    

ひとつは、前半後半と別々の仲間とそれぞれの目的で
今後5年を見据えた事業戦略を構築することが目的だったが、
これまでと全く異なる新たな発想の海外販路開拓のチャレンジが実現できそうな勢いであること。
  
ここに来て、日本の生産者・事業者の底力を見た思いだ。

       
     
また、もうひとつに、訪れた5都市とも
来年にかけて社会経済が大きく舵を切るほどの変化を見せるだろうという様相を垣間見ることが出来たことだ。

     

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香港のブランド店では、終日、中国大陸からの観光客で長蛇の列が
    

     

報道だけではわからない、路地裏・現場での予兆のシグナルだと感じている。  

   

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今、中国の都市近郊農村では想像以上の事が起こっている…

    
      

欧州ソブリン債務危機やアメリカの経済失速、中東ドミノ、日本の大震災など、アジアを取り巻く世界では、まさに「想定外」の事が想定外のスピードで連続的に起きている。

   

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香港・尖沙嘴イーストの繁華街の夜景
      

香港も、恒例のクリスマスの電飾が始まり、
商戦もリーマン以前を彷彿とさせるこれまで以上に過熱気味ではあるが、イギリスをはじめとする欧州と縁の深い香港の金融界の今後は不透明である。
       

      

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四川省では、農村のとんでもない光景を目の当たりにし、
ドンドンと、刻々と、変化変容していることを実感。

   
       
ニッポンにとってピンチでもあり、大チャンスも着想できる。

    
     
今こそ、外から目をそらしてはならない!

       

       
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台北では我らがユニクロが旋風を巻き起こしている

   
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台湾某県のLED農業のショールーム。これだけ低コスト投資で作れれば…

  
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早朝の幹線道路 -台北    IT・電子産業の外需の冷え込みで、懸念もぬぐえない台湾経済

   
     

どの国、どの街もそれぞれの事情と構造的な課題を抱え、今まさに国全体で克服しようと動き出している点では日本と同じ。

       

    

どこの国民も
自然災害や格差社会、既得権益などと闘いながら、
来年こそはと、希望の光を求めて、

みんなみんな頑張ってる

       
     

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香港の夜景にしばしうっとり

         

            

今日からまた一週間、東北、そして北海道をほぼ横断する。

  
どんな元気人との出会いがあるんだろうか。
                     

2011.06.14

過熱と冷却と

                      
中国南部の広東省からマカオを経由して香港を廻ってきた。
   

台風が東部をかすめて、土砂降りと猛暑を繰り返し、
連日34℃に達するなど、なんとも凌ぎにくい数日間だった。

   
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「過熱にはとにかく冷やすしかない!!」
      

福島原発事故のことじゃない。

      
   

お隣の中国や香港では、旺盛な景気でうらやましい状態の一方で
経済がオーバーヒートしていて、当局はどこも火消しに躍起の状態だ。

       

おりしも3日連続して広東では暴動騒ぎが発生した。
         

潮州、増城といった町での事件だ。

                

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広東には様々な人たちがいて騒ぎ出すと結構荒っぽいし、
中央とは意識が異なるからここでの騒動は要チェックとなる。

    

日本では信じられないほどのインフレ、月ごとに値上げが続いている。

    
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特に食住関連の物価高は庶民の生活を直撃している。
    

   
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豚肉だって値上りするし、公共交通機関の運賃も。  
そして香港の公務員の給与も6~7%強引き上げられる。

       
    

不動産価格は大陸も香港も天井知らずになりつつあって
様々な沈静化策が打ち出されているが、完全にはコントロール出来ていない。

    
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株価も連日下げ止まらず、香港市民も気が気でならない   

   

また、所得の格差や差別、それに取締りの薄れる政権交代前に表面化しやすい汚職と腐敗の横行は常軌を逸している。

    

まさに火種さえあれば、一気に燃え盛る雰囲気に満ちている。

    
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広州増城での騒乱を伝える13日の香港紙

    

中東民主化のドミノがアジアにも迫っているという見方もある。

    

でも、僕は中国の事態を見ながら、これを他人事のように冷ややかな目で見続ける気にはならない。

     
   

今や日米欧の「かつてのリード国」も自らの経済崩壊の建て直しでほかには手が回らない状況で、新興大国である中国の経済や社会のメルトダウンは世界経済にも影響を及ぼすだろう。

       

さらにもうひとつ、日本人は対岸の火事と冷ややかかもしれないが
僕は、日本にだってドミノが伝播して何らかの騒ぎが今後起こらないと言えるだろうかという疑問が湧いているのだ。
     

誰もまともに信じてはくれないだろうが…。

   
     

無為な政局騒動に対して、冷静な日本国民は呆れている。
      

一方で、内向きには誇りと美談が充満しているが、
海外から観た日本は、すっかりたそがれていて
マスコミや世論がこき下ろす政治家の言動や原発処理に対する下品な論調がそのままアジアでも伝えられていて、もう情けないことなんとも耐え難い。

  
Dsc_2192      また交替の総理とスキャンダル記事が新聞の片隅に    
    
     

それら政治家を拝したのは、民主選挙なる方法で国民が選んだはずのリーダーたちのはずが、この20年間、そしてこれだけの国難が襲っているにも関わらず、未だ厳しい自己変革に向き合おうとしていてない。益々ソフトランディングの可能性は乏しくなっているというのに。

   
    

「まともに」自分の頭で考えて行動する国民なら、
暴動とまで言わないがこれから何が起こっても不思議ではなくなる「臨界点」に知らず知らずのうちに近づいているかもしれない、と中国にいてそう感じた。
      

ドミノ現象がどこかの国で止まると言い切れるだろうか?

   
   

暴動や政治転覆だけじゃなく、
健全程度の活力を失った廃墟という名の深刻停滞もまた同じ。

   

    
現状分析や情報収集ばかりでなく、今こそ過去の歴史に学び、未来のビジョンを構築する視座をもっておきたいと思う。

     

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2011.06.07

上海新天地

                  
このエントリがアップされる頃、
僕は海外にいます。

   
指定時間になるとアップするようセットしているんです。

   

   
上海新天地といえば

もう知っている人も多いことだろう。
   

   
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もう10年になるんだ。

    

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この新天地プロジェクトは、近代史跡という上海の特別の土地に
香港のデベロッパーが地元の政府と契約を交わし、
時限付きの開発プロジェクトが始まった時から
僕の20年来の香港のビジネスパートナーが、
ここ新天地の対日投資誘致マネージャーを請け負い
この仕組みについて熱い口調で説明してくれて
本当にユニークなプロジェクトだなあ、と感心したものだった。

       
      
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今や世界一のビール消費大国に

      

新天地というと
どうしてもハイセンスな商業施設やショップ群に目を奪われ
そういう商業プロジェクトと思われがちだが、
真の目的は超高級不動産開発なのだ。

    
周囲の住宅やホテルの広さは、
比べようも無いくらいデカイよ。

    
   

だから僕らが散策できる商業施設の役割は
いわばその付加価値を上げるためのツールである訳だ。

       
   

ゼロがいくつ並ぶか分からない物件が目白押しで
香港や東南アジアの超セレブ御用達のお部屋がズラリ。

  
だから投資用として実際に住んでいないなどとも揶揄されている。

      

どんな物件の売り出し方をしたか、とか
誰が住んでいるかなどの話を聞くと
それはそれで面白い。  
 

   
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今回は、画像をさらにお楽しみください。
     

    

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ちょうど韓国からの修学旅行生の一団を発見

     
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未来の韓国を背負う人材たちが、学生のうちから中国の発展ぶりを体感する

       
     

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併設のシネコンでは、カリブの海賊やウルトラマンも登場だ

    

   
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ファッション、グルメ、ビューティー  中国人のライフスタイルの変化を観る

     

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ちょっと休息  

        

   
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  • 誤解しないでください。決して「日本を売る」のではありません。 優れたニッポンの商品・地域を「世界に向けて」売り込むのです。 日本全国に無数に広がる優れたジャパンブランドの地域商品や農林水産物の海外展開。 世界に誇れる観光地とおもてなしの心。「内向きではなく外向き」発想と行動で、ニッポンの地方の元気づくりを考えます。

筆者関連書籍


  • sonsi すでに第70刷を数える人気本。中国の古 典を現代ビジネス戦略に生かす知恵を分かりやすく解説。

  • rongo ビジネスマンの人としての生き方、企業としての在り方にヒントを与える孔子のことば