オホーツクの大自然に抱かれて、人間(おのれ)の傲慢を恥じた時(その3)
(前々回より続く)
どこまでも続くかと思われるほど広い畑をひたすら見て回る。
「すこし気分転換もいいんじゃないですかね」
と、指差された遠くへ目を移すと、
なんだか黄色い帯のようなものが見える。
菜の花? まさか10月に咲くはずなんてありえない。
近くに寄ってみたら、さらにビックリした。
向日葵(ヒマワリ)だった。
まさか、こんな季節に、その上、北海道の東の果てで・・・。
そう、小麦を刈り取った後、ヒマワリを植え、
種がつく前に、このまま土に漉き込んで土壌改良用の肥料にするのだ。
なんだかかわいそうな気がするが、これも自然を生かした知恵。
幹線道路からずいぶん離れているので、
およそ観光目的ではないことがわかる。
おそらく誰にも気付かれないこの畑で、
でも懸命に美しい花を咲かせている。
月見草ではない、ヒマワリなんだ。
日本全国で、そして今ではアジアをはじめ世界の食卓を飾り始めた日本の食材も、人知れぬオホーツクの大地で、こんなにも元気に花を咲かせたり、実らせているんだ。
10月のオホーツクの大地とヒマワリ
改めて自然と農業への敬意の念を感じた瞬間だった。
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春先,タンボの蓮華草みたいですね。
一面黄色に彩られた風景が素敵です。
地中の養分といっぱいの太陽の恵みを受けて,新たな産物のために頑張ってもらいたいものです。
ひまわり好きな方には申し訳ないですが。(^-^;
投稿: ともっちゃ | 2011.10.25 12:32
ともっちゃさん いつもコメント本当にありがとうございます。ブログを綴る励みになります。もちろんこの前ご紹介いただいた知覧の延々と広がる茶畑の壮観さも、多くの皆さんに足を運んで観て味わって頂きたいですよね。ん、んんん?南の知覧と北の網走や知床で共通点見つけて面白い事できないかなあ。
投稿: ニッポンを売る! | 2011.10.28 14:34