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2011.09.13

古都恋情(その9)

(前回より続く)
    

その日、仕事も終わり、夕刻散歩がてらに恒例の路地裏歩きをしていると、
暗い路地の一角で、ひと際目立つ看板の明かりに
斉天大聖」という文字が目に飛び込んできた。

   
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我こそは、天にも斉(ひと)しい大聖なり。」
と豪語する野猿あり。

    
      
学生時代に京劇で見た一節を思い出した。
     

もしかして、あの西遊記の主人公“孫悟空”ではないのか??

  
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ワクワクして本堂に入ると、果たして、このお寺の祭神は、
斉天大聖・孫悟空に違いなかった。

  
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中国大陸でもあちこち寺社仏閣を訪ねたけれど
孫悟空を祭ってある所には、これまでお目にかかったことはない。

  
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ずらりと居並ぶ悟空さんたち。

  
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自分の毛をむしって息を吹きかけ無数の悟空を造りだす分身の術にも思えるし、天界で悪さが過ぎて、菩薩様から石猿に変えられてしまったようにも見えるしでユーモアたっぷり。

  
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Dsc_0876    

  

夜の本堂で独りポツんと拝んでいたら、
どこからともなくオジさんが二人、ス~ッと現れて来て、
僕に向かってやおら講釈を垂れ始める。

   
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顔は赤いし、酒臭い。 足元だっておぼつかない…。

   
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僕とは、国語(北京語)で会話しているのだが、
方言なのか、ロレッているのか、そのうち何を話してるんだが解らなくなって、とにかく僕は相槌を打つばかりになってきた。

   

Dsc_0951
      
そう、一生懸命にいろいろ紹介してくれてるんだ。

    

そのうちこのオジさん、気が大きくなって、

わざわざニッポンから来たのか?  おい、入れ、入れ
     

と、やおらカギを開けて、柵の内側の本尊が安置されている仏壇を案内してくれるという。

  
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この酔っぱらった人が管理人さんなのかどうか分らないが、
菩薩様に免じてもらって、ご禁制の柵の中に入り、
居並ぶ悟空さんたちを抱き上げたり、サワサワ撫でさせてもらった。

   
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間近で触れながら、悟空様と仲良しになる
   

Dsc_0937       後ろ姿だって観ることが出来た

      

悟空が天界の無数の蟠桃を盗み食いして不老不死になったように
僕も何体かの悟空に触れて、強力パワーを授かったかも知れないゾ。
      
    

オジサンたちはきっと僕に、興味深いこと、面白いこと、故事来歴など
たくさん教えてくれたんだろうけど、
残念ながら、その後は翻訳不能、理解不能、判別不能でした。

  
でも、オジサンの熱い想いは届きましたよ。
       

      
             
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それにしても、この青いTシャツのオジサンがだんだん孫悟空に見えてくるから不思議なんだよねぇ。

もしかして、彼も分身だったりして!?

  

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おっと、もうひとりのオジサンも関帝のような神様に見えたッ
        

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やっぱりこのお寺のご本尊は、菩薩様と観音様だった。
悟空がちゃんと守ってくれてるんだね。

     
    
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お寺を去る時、オジサンは、僕が見えなくなるまで、
本堂の外からいつまでも手を振って見送ってくれた。

  
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南部台湾の人って、ほんとうに親切なんだ。
    

悟空さん、イヤ間違った。 おじさ~ん、ありがと~~う。
   

また来ます。再見!

      

       

んッ?? それにしても、あの二人
本当に神様の化身だったのかも知れないぞ???        
            

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コメント

日頃のお忙しい中に,ほのぼのとした出会いがあられたみたいで。
あるいみ「神のご加護」かもしれませんね。
こちらは,やっと地元産農産品の販路拡大に寄与できるようになりそうです。

ともっちゃさん コメントありがとうございます。ご無沙汰しています。とても嬉しいです。ともっちゃさんの事ですから、地域の皆さんと元気なアクションを起こしていらっしゃることでしょう。また近況をお知らせください。そういえば、先回連れて行って頂いた新燃荘は、今はどうなっているのでしょうか?また行きたいのですが、事情が分からなくって。

農水省の6次産業化についての勉強会にも参加させて頂いてますが,農家の小売・製造業化に話が集中し,なかなか連携と言う訳にはいきません。アタマが痛いです。
新燃荘ですが,火山レベル3により接続道路が通行止めになっているため,現在休業中です。
鹿児島にお越しの際は是非ご連絡を。次なるネタを企画中です!!

ともっちゃさん コメント深謝。
6次化や農商工連携は、その定義や意義、施策の内容、アプローチなどたくさんの概念を頭に入れなければなりませんよね。その上で農林水産業生産者の皆さんや地場産業事業者の皆さんに真に役に立つサポートにしなければなりませんから、現場第一線のともっちゃさんのご苦労、ご腐心が想像されます。今一度、地域のお役にたって、なおかつワクワクする面白い事業に共に汗を流したいですね。またご連絡します!

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  • 誤解しないでください。決して「日本を売る」のではありません。 優れたニッポンの商品・地域を「世界に向けて」売り込むのです。 日本全国に無数に広がる優れたジャパンブランドの地域商品や農林水産物の海外展開。 世界に誇れる観光地とおもてなしの心。「内向きではなく外向き」発想と行動で、ニッポンの地方の元気づくりを考えます。

筆者関連書籍


  • sonsi すでに第70刷を数える人気本。中国の古 典を現代ビジネス戦略に生かす知恵を分かりやすく解説。

  • rongo ビジネスマンの人としての生き方、企業としての在り方にヒントを与える孔子のことば