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2009.11.16

水シリーズ完結編

              
これまでしばらくの間、
僕が体験した水に関わる思い出を綴ってきた。

      
最初は、日本のゲリラ豪雨。

    

続いて、アルゼンチンのラ・プラタ川。

  
Dsc_8057

  
  

カンボジア・メコン河のトンレサップ湖に暮らす人々。

  
Dsc_4506

    

そして、ドバイの砂漠の農場。

   
  
実はほかにも、
ブラジル・アルゼンチン国境の巨大瀑布“イグアスの滝”や
ニューヨークのハドソン川の思い出なんてのもあるが、
また次の機会に紹介しようと思う。

  
Dsc_1220
生来、最高に圧倒されたイグアスの滝(ブラジル側)

    

       

    
僕は、この数年、水に対する思いが事のほか強い。なぜだか強い。

   

特に、農や食に関わる仕事も多くなったからでもあろうが、
もっと根源的な強い勘のような気がする。
    

   

とにかくわが国は水に恵まれていることを
海外に出るたびに「気づかされ」る。

       
量においても質においても。

   

国内にいると、恵まれているだけに気がつかない。

   

まったく意識なんかしていない・・・。

    

       *           *          *

     

数年ぶりに、本州の西端 ― 山口市を訪れた。

     

西の京と呼ばれるだけあって、およそ600年前、京文化と大陸文化が融合した国際性溢れる「大内文化」が花開いた土地である。
     

   
Dsc_0067
南北朝時代に基礎を築いた第9代当主 大内弘世

           
Dsc_0155

      

この街の一角にたたずむ瑠璃光寺の五重塔などを観ると、
その卓越した技術と凛とした存在感に酔いしれ、
往時の栄華ぶりが偲ばれる。

    
    
Dsc_0128

    
     

瑠璃光寺の境内に入る。
   

  
     Dsc_0173

   

     
しばらく参道を歩くと、小さな碑(いしぶみ)に目が留まる。

   
   
Dsc_0222

   

    「杓底一残水(しゃくてい・いちざんすい)

         =杓の底に残ったわずかな水=  とある。

     
   

碑文をそっくり写し取ってみよう。

         Dsc_0229_2

柄杓に水を汲み取り、使った後、杓の底に残ったわずかな水でも、元に戻すという行為、それは一杓の水も決して粗末に扱わないという宗風をよく表しています。たかが水一杯でも大切にする心こそ仏心です。常に水を大切に、そしてものを大切にすることが肝心なのです。 合掌

      

      
   
   

   
Dsc_0238_2

   
禅宗(曹洞宗)ならではの教えに、共感しない日本人はいないのではないだろうか。     

  

     
含意について多くを語る必要はないだろう。

    

     

     
      
    
さらに歩を進めると、
有名な「知足の手水鉢(ちょうずばち)」を見つけた。

  
   
Dsc_0295   
   
    

石庭で有名な京都の龍安寺のものがよく知られている。

茶道には縁のある配置だ。

     

鉢の四方の字と真ん中の口とを結んで、
吾唯知足(われただ足るを知る)」という言葉になる。 
     

   

今ある現実に感謝し、不平を唱えず、さらなる前進を誓うメッセージだと解釈する。

    

Dsc_0415

    
   

水は日本の恵み。その水に対する日本人の想い。

   
   

Dsc_0334

     
   

長い歴史を通じて、自然と心の両方にこの素晴らしい資産を
受け継いでいることを今一度かみしめたい。

    

   

そしてこの資産を「ニッポンを売る!」活動を通じて、
世界に、アジアに発信していくことにも挑戦したいと思う。
    

                                    (シリーズ終わり)
      

     

Dsc_0321
常に清らかな水で心を洗うよう努めていきたい

    

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コメント

水シリーズも終わりかと思うと、少し寂しく感じます。なんせ、世界を又に駆けてのシリーズは、迫力がることは一番ですですが、現場が感じられたことが何よりでした。何に付け、『現場、現場』といわれますが、ファインダー越しに体全体で感じたことが、端々に滲み出てくるようで、改めて【現場】の重要さを考えさせられました。

でも、水シリーズの最後が【洗心】なんて。。。そんなところが、ニッポンを売る!さんらしいなと思ってしまいます。

はてさて、次回は、何のシリーズでしょうか。ミステリー小説を読むが如く、楽しんでおきます。

三方よしさん お褒めのコメントありがとうございました。これからもとても励みになります。現場で観たこと、感じたことだけがこのブログの崩してはならない原則です。だから伝聞も正論もありません。自分でこれは変化の一端だ、と感じた事象を読者の皆さんと共有するステージにしたいと願っています。今、福井に来ているんですが、ここで頑張る生産者の皆さんと交流して興奮しまくっています。世界も広いし、地方もダイナミックです。これからもお互いに情報交換しましょう。次のシリーズは企画を暖めています。

私は、祖母からの言い伝えで『水は大切に使わせて頂く事』と小さい頃から言われてきました。当たり前のことですが、凡事徹底とは難しいものです。ただ、そういった習慣は生活の中で身についてくるもので幼い時にはわかりませんでしたが、今は本当に感謝しています。水、と言えば、私は滝が大好きです。能登半島に行った時に日本海の荒波に打たれる高い岩場から流れ落ちる滝の水が、波の花と交わる様子は、山間の滝しか知らなかった私には感動的でした。水は、湧き出す姿、流れる時、漂う時、どんな時にも『洗心』の気持ちを与えてくれます。次回シリーズを楽しみにしています。

はなさん 素敵なコメントありがとうございます。そうですね、以前はおばあちゃんやおじいちゃんが「ものを大切にするんだよ」なんて日常的に道理を説いてくれていましたね。これからは誰がそのような役割を果たすのでしょうか?少し心配になってきました。日本海にも水の百態があるんですね。今回、東尋坊で素晴らしい夕焼けと垂直に切り立った安山岩の崖にぶつかる波を凍えながら感動して観てきました。自然も日本人の徳も末永く伝えていきたいですね。

今春、山口を見て回ってきましたが、ニッポンを売る!さんと観点が全く違っていたのが面白く感じました。
小生が感じたことは、山口はこんなに価値ある地域資産があるのにもっと頑張ったら、観光流入が増えるはずだと思い、地元は何をやっているんだろうと疑問に思いました。小生が、あまりにマーケティングに固執しているということを気づかされました。
もっと広い心で見なくちゃいけませんねsweat01

じーこむらさんコメントありがとうございます。いえいえマーケティング思考は重要で、山口の多くの皆さんも地域の元気つくりのために日夜頑張っていらっしゃいますよね。歴史、文芸、工芸、食べ物など本当に全国レベルの一級品が揃っている地域です。僕の印象では、派手さが無い分、誠実な気質を強く感じて、それはとても好感が持てます。ぜひじーこむらさんのアドバイスで発信力を発揮してもらいたいと願っています。

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  • 誤解しないでください。決して「日本を売る」のではありません。 優れたニッポンの商品・地域を「世界に向けて」売り込むのです。 日本全国に無数に広がる優れたジャパンブランドの地域商品や農林水産物の海外展開。 世界に誇れる観光地とおもてなしの心。「内向きではなく外向き」発想と行動で、ニッポンの地方の元気づくりを考えます。

筆者関連書籍


  • sonsi すでに第70刷を数える人気本。中国の古 典を現代ビジネス戦略に生かす知恵を分かりやすく解説。

  • rongo ビジネスマンの人としての生き方、企業としての在り方にヒントを与える孔子のことば