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2008.11.30

“B”の時代(その1)

                         
士宮やきそば、八戸せんべい汁、姫路おでん、高砂にくてん・・・。

       

いま全国的に注目されているこれらのメニューを、皆さんはご存知だろうか?

     

    
先ごろ福岡県久留米市で「第3回B-1グランプリ」全国大会が開催された。

   
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Bとは、B級グルメのことで、地方に根付いた安くて結構旨い庶民派の食べ物のことを指している。

   
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言い換えれば、ローカル・ソウルフードとでも呼べるものだろうか。

     
     

この日、農商工連携の九州地区第一号案件に見事認定された
元山(がんざん)という会社の皆さんと一緒にこのB-1グランプリの会場を訪ね、情報収集したり現場研修をしようと集まったのだ。

   

私も独立行政法人中小企業基盤整備機構農商工連携プロジェクトの担当マネージャーとして、元山社の商品開発、販路開拓のお手伝いをしている。

       
    
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参加客の投票によってその年のグランプリが決まる

     

    

開幕の日の午前中というのに、市内に展開している3つの会場はすでに大勢の人手でごった返していて、チャンピオンの富士宮やきそばと浜松餃子はすでに完売してしまったというハイペース。
    

   
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初日の朝なのにもう完売!? 

    
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僕は、とにかくメモ帳とデジカメを持って、各屋台ブースを見学しまくる。

      
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富士宮やきそばの地元経済波及効果はなんと217億円だ

   
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  さすが2年連続王者の風格

      
       
やきそば、おでん、ホルモン、カレー、餃子など、全国の有名庶民派グルメが一堂に会して、その腕を競うとあれば、皆一度はぜひ食べてみたいと思うだろう。

    
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う~んッ。一度口いっぱいに頬張ってみたい

     
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親子連れ、カップル、にわかグルメ専門家などが多数集まり、街中が熱気に包まれた。

     
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僕ら「研修班」の今回のテーマは、味見や商品開発はあえて無視して、各ご当地グルメがどのようなストーリーで、どんな元気人たちが地域活性化のためにアクションを起こしているかについてのただその一点に絞って観察をした。

       
   
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すべての店の前で立ち止まってそのストーリーを“学ぶ”

     

北は北海道・富良野から、南はご当地九州・久留米まで、実に様々な土地からやる気満々の仕掛け人たちが集っているのだ。

        
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額に流れる汗も拭かずに一所懸命ソバを焼いたり、揚げ物のフライヤーと格闘しているご主人に、迷惑も顧みずにその土地の素晴らしさについて訊ねまくる。

    
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熱心に観察するIさん   

    

     
埼玉県行田市から来たゼリーフライのご主人もそのひとり。

    

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ゼリーフライ???

     

あのふにゃふにゃした甘いスイーツを油で揚げるの?

      

いえいえ、おからに野菜や馬鈴薯を混ぜた衣の薄いコロッケのようなもので、小判(銭)の形をしたフライがゼリーフライと訛ったらしい。

        

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行田では、かつて足袋の生産が盛んだった頃の手軽なスナックだったことや埼玉県の語源となった埼玉(さきたま)の遺跡の話など、とても面白い街のストーリーを伺い、俄然興味を持った。

       

そもそも僕はこれまで行田市がどこにあるのかも知らなかった。

     

あの最高気温40℃で有名な熊谷市の手前だと教わった。

       

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このように、ゼリーフライのおかげで、九州の人々に行田市の歴史や風俗などを、B級メニューを通じて認識することが出来るのだ。

    

このご主人は、言ってみれば素晴らしい民間外交官なのだ。

     
    

ニッポンを売ってますねえ~ッ!!

        

       

ほかにも横手市や太田市、各務原市、黒石市など、比較的なじみの薄い街のことを知るチャンスとなるのだ。

      
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各務原ってなんと読んで、何処にあるのか知ったよ。
    
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うわぁぁぁ~ッ。温まりそう!

       

公共投資や行政府にばかり頼るのではなく、地元の有志がムーブメントを起こし、自分たちの力で街の情報を発信していく。

    

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おぉぉ~ッ。オバマ(福井県小浜)Tシャツ見参!!  

         
    

地方の閉塞感が強い昨今、これからの時代にふさわしい取組みのモデルがあちこちに生まれている証拠である。

      
          

       
人に頼るな、自分で動けッ!
      

慣れたフィールドを飛び出して、
外に向かってッ!!

    

      

それが地元に人を呼び込み、地域を守ることにつながるのだ。

外向きの行動が変化を呼び起こす良い例だと思う。

     

    

        
自分が動けば支援者が集まる。ひと昔なら当たり前だったことが、ようやくわが国でも王道となりだした。

        
    
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ハイテクでも、ナショナルブランドでも、高級こだわりグッズでも、
舶来品でもなく、あくまで地方のB級の時代なのだ。

     

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会場は熱気に包まれた

    
     

これからの時代を生き抜く新たなヒントが見えてきたような気がするゾ。

    
    
自分で考え、行動する。

      
     

その上で、行政や外世界の知恵や資源を有効活用することも忘れずにッ。

        

      
チャレンジ精神とやる気のある人たちにとっては、とてもエキサイティングな時代が到来したのだ。

      
   
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ふるさとマイラブ だねッ

    
          

ため息ついて下ばかり向いて人頼みばかりしてないで、前を向いて自分の足で一歩を踏み出そう!
                              (次回に続く)

       

      

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2008.11.15

終わりの始まり

                  
国広東省・深セン市を訪れた。

   
    
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深セン駅

    

11月と言うのに、深センの街は夏の盛りのように太陽が照りつける。

   

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郊外の大梅沙海岸に行くと、多くの海水浴客で賑わっていた。

    
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砂浜焼けてる。信じられないッ!!

  
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夏を満喫している・・・。

   
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日本ならさしずめ“烏帽子岩”と呼ばれるだろう。中国では“フカヒレ岩”!?

       

     

見た目では海水も綺麗。

     

     
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豊かになったもんだ、とつくづく思う。

    
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すぐそばの深セン・塩田港もアジアを代表するコンテナ港に成長した。

     
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ここ深センこそ中国の改革開放政策のシンボル的な存在であることは誰もが知っている。

   
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私もちょうどこの30年間、国境にある一漁村に過ぎなかった
深センの街の変化の推移を毎年目撃してきたひとりだ。

    
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今回もまた街の様子が全く違っているから、
何の思い出も浮かばないくらい変化が大きい。

    

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しかし、視察先、訪問先など現場の人による話では、
9月のリーマンショック以来、景気が急降下しており、
今どうしてよいか分からない様な混迷振り
を見せている。

   
     
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宝飾貴金属、ブランド品、会員制健康クラブ・・・確かに何処も様子が変だ

      

隣接する東莞をはじめとする珠江デルタ地区の製造業が相次いで破綻や生産調整が進んでいる様子で、中国や香港の関係当局、財界も緊急救済策を模索している。

     
    
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レストランやショッピングモールなどのサービス業などで聞いても
めっきり客足が途絶えているという。

    
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夕方のゴールデンタイムもこのとおり閑散としている

     
     
来年になってから更に実体経済への悪影響が顕在化する・・・
と地元関係者は口をそろえる。

     
      
    
終わりの始まり・・・
      

        

ここ亜熱帯の地でもそろそろ長い夏の終わりを向かえる時が来ているようだ。

    

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季節の変わり目がここにも訪れるはず。

     

          
世界を驚かせた改革開放の地で、
新たな変化の兆しを見い出すこと出来るだろうか?

      

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 この子供たちの未来は一体どうなっているのだろうか?

      

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2008.11.03

在りと無し(その2)

                
(前回から続く)
    

縁結びというといつも思い出す場所がある。

   

僕は「ニッポンを売る!」ミッションのために台湾に行くと、
必ず立ち寄る定点観測のポイントがいくつかある。

    

そのひとつに、乾物問屋街がある。

   
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“批發”とは卸売りのこと 

     

ここは、高級食材・業務用食材のほか、漢方薬草や健康食品までそろえている店もある。

   
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いつも興味を持った店に入り込み、話を訊くのが僕の習い性。

      

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   北海道はここでもブランド

   
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これが本物の日本産ならチャンスかも・・・

    
    

と、今回の話題はだから、市場の話はまたいずれにしよう。

    

この卸売街の一角に、小さな道教のお寺がある。

    

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台湾全土にはこのようなお寺が散在しているから、一見何ということはないのだが、いつここを訪れても、若い人たちで一杯なのだ。特に若い女性が大勢お参りに来ている。

    
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そう、日本で言えば、先回紹介した出雲大社や京都の地主神社のように、結構有名な縁結びの神様なのだ。

       
    
     

もっともメインは、城隍爺という街を災害などから守る神さまで多くの人たちに信仰されている。

    
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城隍爺   
          

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でも、おそらくこの賑わいは、もうひとりの月下老という神さまに願い事をするためなんだろう。

      
 
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月下老人は、以前日本でも結婚式のスピーチなどで、新郎新婦の仲を取り持った仲人さんのことを月下氷人などと呼んで文才をチラ見させている人がいたくらい、結構有名な中国の話に登場する。

   

皆さんは知ってましたか?

      
   

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結ばれる男女は、生まれた時から赤い糸(紅絲線)でお互いの足首が繋がれている伝説  と言えば、多くの人が知っているのでは?
   

(日本では小指で結ばれているということになっているようだが、物語ではそうなっていない。足首ではロマンチックじゃないからかな)
    

    

この縁結びを司る神様が月下老で、手には誰と誰とが結婚すると
冥界で決められた婚姻簿とその二人を結びつける赤い糸を持ってらっしゃるのだ。

      

         
「続幽怪録」という唐代の伝奇集からの出典らしい。

      
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とても短く、ほのぼのしてロマンチックなストーリーだから、下記のサイトなどをのぞいて読んでみては如何?
    
http://www.katch.ne.jp/~kojigai/gekkarou.htm

     

      
話は戻って、まあ沢山の善男善女が真剣な面持ちで参拝している。

  
      
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まだ見ぬ相手を探すのか、憧れている人との成就なのかは定かでないが、未婚の人にとって最大の関心事のはず。
     

      
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日本人の参拝も多いのだろう。このような説明書きも。
親切にも、好きな人がいない場合のノウハウについてまで…

      
     

一体、赤い糸は誰とつながっているんだろう?

    
夢見る乙女たちは、足首を撫でながら思いを馳せているのかな。

         
        

お守りには赤い糸と鉛製のコインを入れるのがお決まりらしい。

    
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なぜ鉛なのかというと、鉛という字の読みがチエンで、と同じ発音でという意味があるからだ。

      

考えてみると、鉛のもうひとつの読みでイエンとユエン(縁)でも韻を踏んでいるゾ。

   

いずれにしても、繋ぐ? つなぐ? 縁?

     

そうそう、僕の今年のメインテーマ、「連携」ではないかッ!!

     

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お寺の入口では“平安茶”という甘茶のような飲み物が無料で振舞われている。赤ナツメとクコ、そして祈祷された砂糖が材料だとか。

砂糖というのは、人を縁付け、またその甘さが人の心を暖かくする物だと書かれている。

       
    
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次回、台湾に行った時は、ぜひもう一度、月下老さまにお参りしよう。

    

     

「地方の元気つくりのため、農商工連携で多くの縁が結ばれますように・・・。」

     

僕も、これからの厳しい時代、もっと農・商・工業の現場に入って、赤い糸を結び廻る活動に汗を流さなければいけないな。

    

      
月下老さまに願いを込めて!

     

でも、まさか旧暦10月の神無月で出雲の全国会議に出張なさっている訳、・・・ありませんよね!?
                                 (シリーズ終わり)

       

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  • 誤解しないでください。決して「日本を売る」のではありません。 優れたニッポンの商品・地域を「世界に向けて」売り込むのです。 日本全国に無数に広がる優れたジャパンブランドの地域商品や農林水産物の海外展開。 世界に誇れる観光地とおもてなしの心。「内向きではなく外向き」発想と行動で、ニッポンの地方の元気づくりを考えます。

筆者関連書籍


  • sonsi すでに第70刷を数える人気本。中国の古 典を現代ビジネス戦略に生かす知恵を分かりやすく解説。

  • rongo ビジネスマンの人としての生き方、企業としての在り方にヒントを与える孔子のことば