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2008.10.29

在りと無し(その1)

    
旧暦の10月は“神無月”というのは誰でも知っている。

   

なぜ神(かんなづき)と言うのかも結構知られているお話し。
    

日本全国の八百万(やおよろず)の神様が毎年、旧暦の10月、島根県の出雲大社に集まるので、すっかり神様がいなくなってしまうため神無月と言うのだ。

    
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だから、というか、しかしながら、ここ出雲地方だけは、10月のことを神在月(かみありつき)というのだそうだ。
    

考えてみればそりゃそうだ! これは面白い。知らなかった。

     

出雲の地に降り立つと、確かに神様がいらっしゃるような不可思議なパワーを感じる。

   
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修験場のような険しい感じでもなく、穏やかで、それでいておおらかな霊気のようなものを感じるパワースポット

   
   
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旧暦の10月10日に全国から神様たちが出雲に集まって来て、いろいろお諮りごとをする、今風に言えば全国サミット会合のようなものか。
  
   
下界でも、最近やたら世界のリーダーたちが集っている。

       

   
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大国主命(おおくにぬしのみこと)様だろうか?

   

そのテーマのひとつに縁結びがあるらしい。

         

縁結びと言うと普通、恋仲、男女の仲を指すが、もともとはあらゆる全ての人々の様々な縁を結ぶものなのらしい。

   
      
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それでも出雲大社では、なぜか若い女性が真剣な面持ちで本殿で参拝している。

   
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願いよ、届けぇ~ッ!

    
    

また、大しめ縄の下では、若い人たちが、一生懸命に小銭をしめ縄めがけて放り投げている。これがしめ縄に刺さると、願いが適うのらしい。

    
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よ~く見ると、小銭が刺さっている

    

これを信じて懸命になっている青年たちを見て微笑ましくも、チョッピリ羨ましい・・・。

   
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ちょうど婚礼の場面にも出くわした。

   
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おめでとう !!

    
      

そうそう、男女の仲の縁結びと言えば、いつも思い出す所がある。

     

はるか数千キロ離れた台湾にも有名な縁結びの神様が祭られていて、いつも若い女の子たちで賑わっているあの場所のことを・・・。

   

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                               (次回に続く)

                

2008.10.27

地球最大の農商工連携(その2)

(前回から続く)

   
続いて、サトウキビ由来のバイオエタノールの製造プラントを視察した。

    
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需要の急増で設備更新もすすむ工場施設の詳細画像はアップしないのがマナー。

  
ゴメンナサイ。

   
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とにかく広大な丘陵地帯に突然現れた巨大秘密基地のような壮観な施設に終始圧倒され続けた。 

   

しばらくの間、そのあまりの巨大さにあっけに取られていた。
    

    
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サトウキビ原料をプラントに運び込む大型トレーラーもこの通り渋滞

     

    

この工場では、直接エタノールを生産するのではなく、まず食品用原糖を製造して、その後蒸留にかけて工業用と燃料用エタノールを精製するのだが、副産物として排出される搾りかすは、発電用燃料としてボイラーでたかれ、工場の自家発電はもちろんの事、系統にも売電されている。

    
また、上澄み液や廃液はそのまま有機肥料として再度畑に散布されるなど、徹底的に循環型リサイクルシステムの完結に取り組んでいる。
    

   
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搾りかすは発電用の燃料となる

   

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発酵上澄み液は、有機肥料として大地に還される。
とってもダイナミックな光景

   

    

生産されたエタノールは、国内はもとより、専用バースを通じて日本を含む世界中に輸出されている。

    
    

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これは地球最大の農商工連携だッ!!

    
    
思わず心の中で叫んでしまった。

   

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有限な化石燃料ではなく、再生産が可能な植物由来のエネルギーだ。
    

製造過程におけるCO2の発生も極力抑える努力をしている。

    

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    視察の時に支給された安全ヘルメットとゴーグル

     

     
よく報道で、ブラジルはアマゾンの原生林を伐採してエタノール用のサトウキビを植えまくっているとの批判めいたものがある。

   

「割り箸は森林資源を破壊するから一律にダメ」式のレベルの類だろうか。

          

       
  
もとより高温多湿に弱く、特に冬場の降雨に弱いサトウキビ栽培は熱帯雨林地帯には適さない。ブラジルではほとんどが、この南東部に栽培が集中しているそうだ。

      

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このような土地を好むサトウキビ

   
   

また耕作可能地で、未利用の土地が日本の8倍の面積もある

       

現に、この数年もブラジルは食糧用穀物の生産量は減少していないという(直接未確認)。

     

     
他国の事情は別として、ブラジルの現場の声にも冷静に耳を傾ける必要があろう。    

(ただし事実の根拠や見解にはいろいろあるのでここでは断定しない)

     

     

現在、ブラジル国内で販売される自動車用のガソリンにはすべて25%のエタノールを混入させることが法律で義務付けられているほどの徹底振りである。

   
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右の価格のガソリンにもエタノールが混合されているはず

    

またエタノールが0%から100%の任意の混合率でも走れるフレックス車も急速に普及しており、資源大国であり、同時に環境大国としても着実に歩みだしている。

    
   
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後ほど行く、イグアス国立自然保護区でも自然環境をそのまま手をつけずに守る徹底ぶりは目を見張るものがあり、
     
   
もしかしたら

    
10年後の環境共生社会をイメージしたければブラジルを見よ!

   
とも言えるのではないか。

                             (連載終わり)

      
     

2008.10.20

地球最大の農商工連携(その1)

       
ラジルは世界でも有数の資源大国、農業大国だと言われる。

  
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            豊富な果物    リオデジャネイロの市場にて

    

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サンパウロ郊外のハウス群

       
     

昨年から顕著になった原油をはじめとする資源の高騰、異常気象や新興国市場の台頭、投機資金の流入などで、特に資源国のポテンシャルが際立って高くなった。ブラジルは、中東やロシアと並んでその筆頭だろう。

    
       

    
サンパウロから車で一時間半ほど郊外にあるブラジル最大のバイオエタノール製造工場を視察することが出来た。

   
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サンパウロ市街から郊外へ抜けるハイウエー

   
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1時間もすると見渡す限りサトウキビ畑に  壮観!!

   
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地平線までサトウキビ    ブラジルならではの光景だ

   

かつてはサトウキビを原料とする砂糖の製造メーカーだったが、世界的な需要の低迷、そして70年代のオイルショックを契機にサトウキビ由来のバイオエタノールを自動車用の燃料とする国家戦略が始まった。30年近くも前の話である。

   
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ブラジルのガソリンスタンド  Gはガソリン、Aはアルコール

     

その後、石油価格の落ち着きからこのプロジェクトは一時低迷したが、昨今の石油高騰、とりわけ資源の有限性、地球環境保護の大きなトレンドは一時のブームではない根本問題となった。

    

その情勢下でブラジルのバイオエタノール事業は世界中の注目を浴び、一気に世界の最先端に躍り出ることになったのである。

   
  
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付近の丘陵地帯一帯に延々と広がるサトウキビ畑。あまりに壮観で言葉が出ないほど。

    
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土耕や収穫機械の都合上、等高線に沿って植えられているのが面白い。

   
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続いて、人力と機械双方による収穫の様子も見せてくれた。

   
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炎天下での相当に辛い仕事だ

   
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人手で刈り取る時は、葉が危険で邪魔だから予め火を着けて焼き払っておく。(上図)
      
    
これがCO2を発生させる要因となるので近いうちに刈り取り機を完全導入して焼畑を禁止にするらしいが、そうすると一気に失業者が増えてしまうという新興国ならではの問題にも直面している。

   
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生活保護か、環境保護か?    ブラジルのジレンマ

   
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突然の轟音と共に、地響きを鳴らしながら巨大な刈り取り機が眼前に現れた。

    

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そのド迫力とスケールに驚いた。

   
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大量のサトウキビがみるみる刈り取られていくぞ

    
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まるで巨大ロボットだ

     
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カマキリのような巨大な刃に圧倒される

 
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超巨大トレーラーいっぱいのサトウキビが運び込まれてくる

    

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砂埃、赤土、轟音・・・    とっても男性的な光景だ

     
   

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いよいよブラジル最大のエタノール工場とご対面だ!

                             (次回に続く)

      

2008.10.12

遠くて近い国へ(その6)

(先々々回より続く)

    
今年は日系移民100周年にあたり数多くの記念行事がサンパウロでも行なわれている。

   
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サンパウロ・大阪橋付近
   

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私が訪ねた期間も、ちょうど沖縄から大勢の団体がブラジルを訪れ、交流事業を行なっていた。移民の皆さんの出身地は、県別では沖縄県がもっとも多いことからその熱意が伺われた。
   

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その日の夜、在伯日本商工会議所(伯とはブラジルの意味:昔は漢字で伯剌西爾と表記していた)の会頭、日系県人会会長をはじめ多くの日系人のリーダーの皆さんと交流する機会があったのである。

       

本当に親しく面談していただいたが、二世、三世としての生い立ち、先祖先達の苦労や日本に対する想いを存分に伺った。そして感動した。

   
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会長さんのお話に本当に感動し、涙した

   

県人会会長さんの話によれば、当時はもちろん苦労も多く、最も困ったのは異国の地での様々な病気に医者が不足していたこと
      
そこで日系人は医者を育てることをはじめ、教育に力を入れそうである。医学だけではなく、本業の農業技術や土木・建築なども熱心に子弟に学ばせ、これを日系人だけでなく、ブラジル社会に還元させ、広く深く貢献したのである。

    

   
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東洋人街の医院  ※本文とは直接関係ありません

    

それは今でも農業という事業を通じてサンパウロ郊外に深く根付いていて、大勢のブラジル人から敬意と感謝の念を持たれていて、その結果、親日的感情がとても強い

       
僕自身も各地で何度も体験済みである。
  

  
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実に多様な人種が共存する国 -Brazil

   
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友誼の情は大切だよね

   

    

どちらかと言うと、流通や商売に熱心で結束強い中国人や韓国人との決定的な違いがここにあり、日本人街が少ない所以でもありそうだ。
   

   
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チャイナタウンやコリアンタウンは最近海外でもよく見かけるが、リトルトーキョーがとても少ないことにかねがね寂しい思いをしていたが、今回、その理由と真意がハッキリして、却って嬉しい気持ちにもなった。
    

    
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尊敬します 日系の皆さん!

     

僕はこのお話を時系列にスケール大きく滔滔と聞かせていただき、感動し心から涙した。

   
   
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この時ほど僕は日本人に生まれて良かったと誇りに思ったことはない。 

    

アジア各地では反日的感情の発露に寂しい思いをすることがたまにあるが、ここブラジルではまったく逆である。

   
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どこから見ても日本人同士なのに、言葉はポルトガル語だ。不思議!

    

日系移民先達の苦労と貢献のおかげで、後の世代の我々にどれだけの良好な環境をもたらしてくれたであろうか。

    

   
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ニッケイ新聞 !?

  
   

それにしても現代においても、日本人の農業技術における貢献は素晴らしいものがある

     

この点でも、日本国内で餃子問題のアンチテーゼとして感情的に唱えられている内向きの自給論議だけでなく、世界に日本の素晴らしい農業技術を広めることこそ、わが国の戦略にも適うし、自然条件の異なる環境での研究、向上のためにも必要な事ではなかろうか。

    
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ブラジルでは一体何杯のコーヒーを飲んだだろうか?
100年前、コーヒー園の契約労働者として入植した
移民の皆さんの苦労に思いを馳せる

    
     

今回面識を得た日系の皆さん方の異文化を受け入れ共存し、日本の文化や技術の伝播を惜しまないスケールの大きさ、そして底抜けに明るいポジティブ指向など考えさせられることの多い大きな収穫を得た。

      

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日本はこういうイメージ?
   
   
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手作りドリンクとっても美味しかったよ。ご馳走さまッ!

    
    

          

ブラジルはまさに「遠くて近い国」なのであった。
                             
                             (シリーズ終わり)

      

   
※今回、南米訪問の機会を与えて頂いた、創立50周年の社団法人
福岡貿易会
に対し、この場を借りて心から厚くお礼申し上げます。

      

   
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    Obrigado !!    ありがとう!ブラジルの皆さん

   

2008.10.01

暴風吹き荒れる世界(その2)

    
(先回から続く)
        

台風「黒格比」(ハッカビー)と共に、アメリカ・ウォール街から来襲した「リーマンショック」が、アジアのグローバル化先進地である香港を襲った。  

    

この日、香港の株価指数であるハンセン指数が700ポイント近く急落。

    

リーマンブラザーズの個人向け小口債権を買った市民たちが決起に集結したり、風評により、ある有力銀行の取り付け騒ぎが起こったりして終日混乱した。

   
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風評の大きさを知る

     

銀行の取り付け騒ぎはその後も数日続いたが、
報道によると1997年のアジア通貨危機で銀行倒産に追い込まれた時以来ということである。

   
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また、もうひとつメラミン入り粉ミルク問題が火を噴いた。

    

まず小さな子供を持つ家庭で混乱が起こり、政府が指定病院・保健所での腎臓結石等の無料検診を発表したところ、多くの親子連れが検査に訪れ大混乱した。

    

関係の病院にも足を運んでみた。
    
   
心配そうな親子の表情、時折泣きじゃくる乳児など緊張感が伝わる。 ※報道人や写真家ではないので、さすがにカメラを向けることは出来なかった。

     

その後、菓子や加工食品、業務用食材、外食メニューなどから次々とメラミン検出の報道が相次ぎ、日本の比ではない食品パニックが起きている

    

事は乳幼児の食べ物ということもあり、中国大陸産食品の安全性に対し、決定的な不信感を増長させる事件となっているようだ。

   

日本産粉ミルクが引っ張りだこになったりプレミアムがついているが、現地のプロの流通マンは、日本の畜産業の現状、原乳等の供給が決定的に少ないことも知っている。
     
今はデンマーク産やニュージーランド産も打診している業者もいる。

   

それにしても日本製品の安全性に対する海外の信頼度の強さを改めて知らされた

   
国内の消費者同様、海外の消費者も日本産を求めているのである。

むしろ、より高い価値を認めているようにすら見える。

    

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香港でも秋果実が並び始めた。甘柿は人気。

   
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日本種のかんしょ(サツマイモ)も香港ではすっかり定着

          

      

金融危機の方は、まだほんの始まりに過ぎない。
      

僕はつい2週間前にNYCウォール街で生の声を聞いたばかり。
      

香港でも、まだ債権や保険など直接米国産金融商品を購入した人だけが騒いでいるが、これから地元金融機関のリストラや減給、もしかしたら再編劇も十分に考えられ、これが製造・サービスなどあらゆる産業に波及し、長期の消費不況、高額商品の敬遠などの状況が予測される。

   
    
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「ウォール街時代の終焉」と大見出し  蘋果日報経済面から

     

一方で、日本以上にアジア各地では中国産商品への不信、日本ブランドへの要求がより強まる傾向もあるだろう。

    

これからはますます、日本国内、香港、台湾、シンガポール、中国など全世界の経済・金融情勢の行方を固唾を呑んで注視し、果敢にチャレンジすることでのみ、自らの生きる道を切り開くことができるのだ。

      

        

金融も農業も、今静かではあるが日本は海外から求められているとみて良いと考える。

      

今こそ、内向きにならず、世界に拓くべし、 だ。
                            
                             (シリーズ終わり)

   

    

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香港は食糧自給率ほぼゼロ。
一人当たりGDPは日本に急接近している。

   

    

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  • 誤解しないでください。決して「日本を売る」のではありません。 優れたニッポンの商品・地域を「世界に向けて」売り込むのです。 日本全国に無数に広がる優れたジャパンブランドの地域商品や農林水産物の海外展開。 世界に誇れる観光地とおもてなしの心。「内向きではなく外向き」発想と行動で、ニッポンの地方の元気づくりを考えます。

筆者関連書籍


  • sonsi すでに第70刷を数える人気本。中国の古 典を現代ビジネス戦略に生かす知恵を分かりやすく解説。

  • rongo ビジネスマンの人としての生き方、企業としての在り方にヒントを与える孔子のことば