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2005.12.14

畜産の町を訪ねて

宮崎県高城(たかじょう)を訪ねた。

昨日から降り続く雪は、九州高速道を南下する道中、熊本/宮崎/鹿児島の県境付近で横殴りの吹雪になり、速度規制をするほどだった。都城インターを降りると、肌寒い中にも晴れ間も見え、南国太平洋側に近いことを感じた。

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到着するや否や、高城町役場の課長さんの案内で、農業関連の現場も見学させていただいた。

高城町は、豚やブロイラー、肉牛・乳牛など畜産の生産額が農業全体の86%という地域だ。
農産物は、水稲のほか、ゴボウ、サトイモ、キュウリ、イチゴ、葉タバコ、茶葉などを産する。

来年1月には、隣接する都城市と合併する予定である。
今年の台風15号は、この地方でも大きな被害をもたらし、ここ一帯のハウスが完全に水没するほどの冠水に見舞われたという。とても信じられない。

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(この一帯は畑も家屋も皆、浸水したという)

最初に、認定農業者協議会の会長さんのハウスを見せて頂いた。

広いハウス内には、見事にキュウリの苗が植えられていて、すでに実っていた。

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「吊り下げ式栽培」という、この一帯では広く採用されている効率の良い栽培方法だそうである。とにかく見事という他ない。

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(吊り下げ栽培。ワイヤに水色のフックが掛かっている)

続いて、乳牛の酪農家を訪ねた。

お馴染みのホルスタインがずらりと並んでエサを食んでいる。牛舎を覆う酸味の強い発酵臭は、飼料成分によるものだろうか。稲藁は地元のものを使用しているとの事である。

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お話を伺ったら、冬は夏場に比べて、需要も減り、原乳の単価も低くなるので、作業量が減るのだという。
夏場の良い時で1リットル100円くらいで、今の時期は70円ほどの厳しいものだという。

また、成分により価格が変動するそうで、脂肪分の多い原乳を採ろうとするとどうしても高価な飼料を与えなければならないという
大変な作業だ。
それでも、当地の畜産は、農産に比べ、後継者は比較的確保しやすい方だという。

引き続き、町内最大の肉牛の肥育場も見学させていただいた。
とにかく広い敷地に延々と牛舎が連なる。いわゆる宮崎牛として出荷される和牛の黒牛と、ホルスタインの去勢牛が数多く肥育されている。

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(ホルスタインの去勢牛)

このホルスタインの去勢牛の販路は、主に大手食肉パッカーに出荷されるのだが、まさに昨日発表されたアメリカ産牛肉の輸入解禁により、来年には価格の軟化が懸念されるらしい。
畜産県である宮崎や鹿児島にも、また超えるべき試練が迫るかもしれない。

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(町内には、焼酎原料用甘藷の大貯蔵庫もある)

ほかにも、町の委託事業のひとつであるコメ粉で作ったパン工房も見学した。新たな取り組みを模索している。

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夕刻、年一度の研修会に参加させていただき、貴重な情報交換を行なった。

篠原町長をはじめ、100名を越す認定農業者が集まり、活発な議論を行なった。

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農畜産物の輸出に対しても強い関心を示していただき、とても頼もしかった。

畜産物は金額が大きいだけに、輸出するにしてもその実績が期待される。BSEや鳥インフルエンザなど今後の推移が気になるところだが、香港ではBSE以前、宮崎牛はブランドでもあっただけに、関係者には、来るべき解禁の時はぜひ頑張ってもらいたい。

寒さ募る高城の町を、ひとり深夜あとにした。

このエントリをすぐにアップする事を期待してくれているある方に捧げます…

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コメント

宮崎帰りの疲れた体にムチを打たせてしまい、
申し訳ありません(笑)
期待通り、楽しく拝読させていただきました。

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  • 誤解しないでください。決して「日本を売る」のではありません。 優れたニッポンの商品・地域を「世界に向けて」売り込むのです。 日本全国に無数に広がる優れたジャパンブランドの地域商品や農林水産物の海外展開。 世界に誇れる観光地とおもてなしの心。「内向きではなく外向き」発想と行動で、ニッポンの地方の元気づくりを考えます。

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