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2005.08.19

宮崎県日南・串間地区を訪れる

宮崎県南那珂地区のマーケティングスクールに招かれて
同地を訪ねた。

宮崎空港から一路南下し、
日南市北郷町南郷町串間市にいたる県最南部の地域だ。
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日南海岸の海岸線沿いに車を走らせるのだが、
かつてと同様、左手には太平洋の水平線が広がり
沿道のフェニックスヤシがエキゾチックなすばらしい景観だ。

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(堀切峠付近)

昭和40年代は、新婚旅行、慰安旅行などのメッカとして
多くの観光客でごった返したところである。

海外旅行の自由化とともに
現在まで観光サービス業は低迷を続けているが、
最近、週末などは韓国からのゴルフ客が増加しており、
アジア各国からの観光誘致も熱心に行っている。

南那珂管内には、JA大束(おおつか)がある。
甘藷(かんしょ)の生産で有名な地域で、
昨年から香港を中心に海外でも売り上げが期待できる有望商品である。

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生産者のお話では、
今年は雨量が少なく、
特に甘い甘藷ができているという。

土作りから栽培収穫・加工まで
一つひとつの工程に対して
強いこだわりを持って取り組んでいることを知った。
すさまじいまでの品質に対する自信だ。

選果場では機械化・自動化されたラインが稼動しており驚いた。
甘藷でこれだけの設備を有しているのは
日本でもここだけなのではないだろうか。
生産量も日本一を奪還し、今年は販売量も大幅増を目指している。

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先週、香港の百貨店を訪れた折には
すでに宮崎産早生の甘藷が出回っており
早くも香港の消費者の心を引いているのを目撃した。

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(今月、香港にて)

午後、南郷町でマーケティングスクールが開催された。

150名の熱心な生産者や指導員が集まり、
会場はほぼ満員となった。

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県農業試験場の安藤科長さんより、
日本で最も実践的な残留農薬迅速分析法のひとつである
「宮崎方式」の紹介があった。

日本一速く(2時間)農薬残留の結果がわかり
出荷前にチェックができるという画期的なシステムで、
安心安全に対するみやざきブランドのこだわりがみてとれる

開発者である安藤さんのわかりやすい説明は出色で、
参加者も大変熱心に聴講し、鋭い質問を投げかけた。
生産者の真剣な姿勢は、農業大県宮崎の呼び名にふさわしい。

私の講演をもう3度も聴いて頂いている方がおられ
その熱心さぶりには本当に頭が下がる。

講演の後、串間市のキンカン栽培のハウスを見せていただいた。
今の時期、ちょうどビー玉大の大きさに実っていた。

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最近は、「完熟キンカン」として商品化されており、
正月の甘露煮加工用だけではなく、
生食用として年越し後まで完熟を待ってから収穫されるという。

その中でも直径3.3センチ以上、糖度18度以上の選ばれたものだけを、特に「たまたま」と称し、高額ギフト用に化粧箱詰めにされているが、これを生のままひとくち口の中にに放り込むと、ひっくり返るように甘くて美味しい。まさに大地が生んだ宝石だ。

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(高級ブランド金柑「たまたま」)

今年春、宮崎県がこの県産キンカンを香港で試験販売したところ、
大変好評で、出荷分、数千パックが完売した。

日本一の甘藷とキンカン。
どちらも中国人好みの農産物である。

また、この地区はスイトピーの生産も日本一だそうだ。
花卉の輸出も面白い。

生産地の皆さんの意識次第では、
販路拡大のチャンスになるのではないだろうか

南国の豊富な農林水産品の品々に心惹かれ、
飾ることなく、もてなし上手な南那珂の皆さんの暖かな心遣いに触れ、
後ろ髪引かれる想いで、この地を後にした。

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コメント

いつも出張記録読ませていただいてます。生産者農家の元気な姿が毎回リポートされてて、日本農業も捨てたものではないなと励まされます。宮崎の南郷もすごいんですね。いちど行ってみたいです。

luckymentaiさん

いつもコメントありがとうございます。
この数年、各地の農業生産者の方々と接する機会が増えたのですが、どこの方も皆さん真剣な姿勢で話を聞いてくれます。
それだけ危機感も強いということですが、
少しでも良いもの、質の高いものを作ろうという意欲が日本人共通の意識として、農業も例外なく浸透しているのですね。
この限りにおいては、日本はまだまだ頑張れると思います。

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  • 誤解しないでください。決して「日本を売る」のではありません。 優れたニッポンの商品・地域を「世界に向けて」売り込むのです。 日本全国に無数に広がる優れたジャパンブランドの地域商品や農林水産物の海外展開。 世界に誇れる観光地とおもてなしの心。「内向きではなく外向き」発想と行動で、ニッポンの地方の元気づくりを考えます。

筆者関連書籍


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