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2005.03.17

佐賀の挑戦

佐賀県が、上海・青島から食品バイヤーを招聘し
県産農産物の輸出振興のための現地視察を行なった。

同県は、米(もち米)、麦(ビール麦)、大豆などをはじめ
たまねぎ、アスパラ等の野菜は日本ランキングレベル。
かんきつ、梨、イチゴなどの果実も有名で、
ほかにも佐賀牛、嬉野茶など
いわゆる「実力派」商品を有する九州屈指の農業県である。

視察では、神埼地区のイチゴ・アスパラガスの産地を訪ねた。
佐賀では、いま「さがほのか」「さちのか」を主力に
イチゴ栽培にも力を入れている。


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ちょうど最盛期を向かえ、
最新鋭のセンサーによる選別・パッケージラインのフル稼働の様子は壮観だ。

大粒で真っ赤なイチゴが一粒ずつベルトコンベアーで選別されていく様子は中国からのバイヤーも驚いていた。

国内はもとより海外に向けても、
イチゴを中国本土へ輸出することを
最大の目標としていることからもその熱意が伝わる。


佐賀県は昨秋から、
青島と大連に向けてナシの輸出も始めている。
山東・遼寧省といえば、中国でも指折りのナシの産地。

そのお膝元ともいえる青島で、
大玉2個で約2700円相当の贈答用ナシ等を含め
日本からコンテナで持ち込んだ8割を売り切ったというのだからスゴイ。

その青島の大手日系スーパーの総経理は、
当初、「まさかここまで売れるとは思わなかった…」と
小声でチラリ。
現地のプロも驚くジャパンブランドの威力は
想像以上かもしれない。

輸出の試験地となったJA伊万里を訪ねた。
不安も多い輸出事業だが、担当者のチャレンジ精神は旺盛だ。

伊万里港も大連港との航路が開設し、
物流からの支援も整いつつある。

今回、果実を味わうことが出来なかったが
ハウスの中では、ナシの花がとても美しかった。

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会場を佐賀市に移し、
東京から農水省の輸出担当室長も招いて、セミナーを開催した。
室長のほかに、上海・青島のバイヤーからそれぞれ
現地最新情報も報告され、たいへん熱の入ったものとなった。

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夜は、地元大手ホテルの料理長が提案する
佐賀県農産物を使った料理のプレゼンテーションが行なわれた。


とても斬新な企画で、
地元で採れたての野菜や肉、海苔などを素材にした
前菜やメイン、スープが、また果物を使ったデザートなど数十種類に及ぶレシピが提案された。


どれも秀逸・ユニークなものばかりで、とても面白いのだが、
これは佐賀県のノウハウなので、残念ながら詳細をご紹介できない。

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産地を訪れ、商品の持つ素晴らしさを知ることも当然大切だが、
「どのようにして食べるのか」という提案
販路開拓にはとても重要だ。
特に、海外で野菜を売る場合には必要だろう。


あっという間の3日間であったが、
中国からのバイヤーもたいへん満足し、
また多くの情報を持ち帰られることになった。

佐賀県は、知事をはじめ、県や市、
また農業団体が、輸出事業に対して極めて熱心な地域だと感じた。

それぞれの輸出担当者の理念は明確で、
何よりもスピード感ある行動で、実行力が高い

県連責任者の方が、

「輸出は、すぐに実績をあげるのは難しいが、
次の世代のために、今行動しておくことが
生産者のために何よりも必要だ。」
と語られたのには共感した。


言うのは簡単だが、組織の中で実行できる人は極めて少ない。


佐賀県の輸出事業に対する挑戦は、必ず実を結ぶことだろう。


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コメント

地方の挑戦を丹念にレポートする取材レポート、楽しく拝見しています。

「食」は人の生き方に直接につながり、奥行きもバラエティもある追っかけがいのあるテーマだなあと改めて思います。

佐賀の挑戦、応援します。

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  • 誤解しないでください。決して「日本を売る」のではありません。 優れたニッポンの商品・地域を「世界に向けて」売り込むのです。 日本全国に無数に広がる優れたジャパンブランドの地域商品や農林水産物の海外展開。 世界に誇れる観光地とおもてなしの心。「内向きではなく外向き」発想と行動で、ニッポンの地方の元気づくりを考えます。

筆者関連書籍


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